町工場の娘 諏訪貴子

池井戸潤の町工場を舞台にした小説「下町ロケット」が好きなので、こちらも読んでみました。

著者は大田区に実在する町工場の2代目女社長。父(先代社長)の急死により、主婦をしていた次女が町工場を引継ぎ、立て直していくノンフィクションサクセスストーリーです。

経営の素人であった著者が悪戦苦闘しながらも常に行動を続け生産管理システムの導入や作業標準化など、大手企業で勤めていたときの経験を活かしながら経営を立て直していく過程は勉強になりました。

後半には著者の仕事論も紹介されていますので、経営者の方はぜひ読んでみてください。

経営をサポートする立場としてまた事務所の経営者として、感銘を受けた言葉です。

社長が悩んでしまうと、その間、会社の動きが止まってしまう。社長には悩む時間はない。悩まないが、代わりに「迷う」。「やる」ということは決まっているから、どれをやるかで「迷う」のだ。(p211)

経営者は悩まず、常に迷いながら前進あるのみだ。(p213)

どんな対応をされても、周りからどう思われも構わない。「これだ」と信念を持って「動く」ことが大事。「動け、動け」こそが私のモットーなのだ。中小企業の社長は「何でも屋」だ。営業もやる。経理もやる。情報収集もする。広告塔にもなる。10年間、社長業を続けてきて、社長は「考える人」であると同時に、「動く人」であるべきだと考えている。(p216)

ドラマ化され、先週からNHKにて放送されています。