カフェでノートパソコンとコーヒーカップが置いてある写真

フリーランスの方はfreeeがおすすめです。

freeeが使いやすい理由

freeeとMFクラウドの大きな違いとして「自動取引登録の有無」があります。この自動取引登録というのは、ネットバンキングやクレジットカードのWEB明細から取り込んだデータを、設定したルールに従って「全自動」で仕訳に変換し確定(登録)できる機能です。

この自動登録の機能があるのがfreeeで、自動登録の機能がないのがMFクラウドです。

フリーランスの方は本業以外にも一人で営業や事務仕事をこなさなければならず、経理にあてられる時間は少ないですよね。特に独立したばかりは、自分の商品・サービスを知ってもらうためにホームページを作成したり、ビジネス交流会に参加したり、といくら時間があっても足りません。

そんな中でも売上の金額くらいは頭のなかで把握している方も多いと思いますが、経費って今どれくらい使ってるの?いまは黒字?赤字?生活費はカバーできてる?などについても大まかでいいから確認できれば、安心してもう少し事業にお金を使えたり、はたまた手遅れにならないうちに節約や借入も検討できますよね。

この「大まかでいいから時間をかけずに今の状況を把握したい」というニーズには、freeeの自動取引登録が役に立ちます。なにしろ初期設定をしっかり行っておけば、あとは自動で会計データ(=売上額・経費額・利益)ができるからです。もちろん、会計ソフトの機能による登録なので、イレギュラーな入金や出金には対応しにくいですし、簿記を理解している経理担当者や会計事務所の職員が入力したデータよりは精度は落ちます。ただ、多くのフリーランスの方が毎週や毎月確認したい内容は一円の誤りもない会計データではないですよね。数千円、売上の規模によっては数万円経費の登録に誤りがあっても大勢に影響がないことがほとんどかと思います。

もちろん誤った内容のまま会計処理が進むと誤差の金額も大きくなってしまうので、顧問税理士がいれば定期的にチェック&フォローを依頼すればいいですし、最低限確定申告前にチェックを依頼することで正確な内容に修正し申告することも可能です。

MFクラウドのデメリット

MFクラウドには自動取引登録がないため、取り込んだネットバンクやカード明細のデータを確認して一仕訳ごとに【登録】ボタンをクリックして確定させていきます。(勘定科目はfreeeと同じように、会計ソフトが設定ルールや過去の登録内容により推測して提案してくれます。)この方法のメリットは、一仕訳ごとに目を通すためfreeeの自動登録よりも正確性が高いことです。一方で、デメリットは全ての仕訳の【登録】ボタンを押さないといけないため、手間がかかること。特に、簿記を勉強したことのない方は「この内容で登録しちゃっていいのかな?」「合ってるのかな?」と、どうしても一手間かかることで迷ってしまう点です。

迷ってしまうと経理に時間がかかるようになるので、徐々にクラウド会計ソフトを開くのも億劫になってしまい、さらに未登録のものが増えていってしまうので悪循環に陥りやすいです。

当事務所へお問い合わせを頂くフリーランスの方や創業したばかりの法人様にもこのお悩みをお持ちの方はとても多く「とりあえずクラウド会計ソフトを契約して使い始めてみたけど、よく分からなくて会計入力ができていない。」となってしまっています。

クラウド会計の導入・利用でまず大切なのは初期設定と利用開始後数か月間のルール設定です。そこをクリアできれば、普段は自動で会計データを参照し、数か月に一度(フリーランスで取引件数も多くない方であれば半年~一年に一度)税理士がフォローすることで経営に役立つ会計データを参照でき、正しい確定申告を行えます。

特に一人ですべてを行わなくてはいけないフリーランスの方には、自動取引登録のできるfreeeをお勧め致します。